ふくやまには「峠の雪むろ」があります。
雪むろは、大量に降る雪を建物いっぱいに詰め込んで、その冷気で農作物をはじめとした生鮮品などを貯蔵するエコな巨大冷蔵庫です。
新潟の豪雪地域では、雪下にんじん、雪にさらす絹織物やこうぞ(和紙の原料)やかんずり、雪むろで熟成させる日本酒やコーヒーなど、雪を利用した特産品が数々あります。
雪の力で、甘みやうまみが増したり、白さが増したりといった効果があるようです。
当園でも峠の雪むろの一部をお借りしてお米を貯蔵しています。
年間通じて温度1-2℃、湿度90%ほどで一定しているので、高温に弱いお米が劣化するのを防ぎ、夏季も美味しいお米を供給できます。
それどころか、雪下にんじんが甘くなるのと同じように、雪むろの中で越冬したお米も甘みが増すという先輩農家さんもいます。果たしてどうなのでしょうか?
雪むろは冬の間、雪で閉ざされているのですが、やっと4月から出入りができるようになりました。
そこで、この雪むろ貯蔵のお米を、皆さんにもぜひ味わっていただきたいと思い、今年は「春の雪むろ蔵出しキャンペーン」を打ち出してみました。
ついでに春らしく、天然のふきのとうをおまけして、天ぷらやふき味噌にすれば、ごはんが進むこと間違いなしです。
目指すは、おかずのお供のごはんではなく、ごはんが主役の食卓です!
Comments