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執筆者の写真暁良 西村

持続可能性 Sustainability

更新日:2023年12月13日

この冬は人生初、スキー場のリフト係のバイトをしていた。

そして最近は排雪作業で行き来するダンプの交通整理のバイトを頼まれたり、育苗農家さんの手伝いに行ったりしている。外での仕事は、雪や雨の日には体が芯から冷えてなかなか過酷な仕事だ。

農家に限らず豪雪で仕事ができない業種の人は、冬場は別の仕事に就くのが魚沼では普通のこと。だから、皆さん色んなスキルを併せ持っている。

雪国で暮らすのは大変だけれど、捉えようによっては、経験値が増えるのはメリットとも言える。


ただ、どの現場に行っても目に付くのはお年寄り。灼熱の夏の道路の草刈りでも、公共施設の屋根の雪掘りでも、どんな現場に行っても60代後半から70代のお年寄りが、膝が痛いとか腰が痛いとか言いながらも現役で頑張っている。

そうして市のインフラや地域の自治のかなりの部分を、お年寄りが担っている現実がある。

今はまだ元気だから良い。でも、近い将来、この人たちが引退する時が必ずくる。

その時にどうなるだろうか?と想像すると恐ろしい。

担う世代は、明らかに人数が足りていない。

果たしてSustainable(持続可能)な状態なのか?


田舎で生まれ育った若者の多くは都会に移り住んでいく。インターネットで全世界の多くの情報が得られる現代であっても、やはり若いときには外に出て直に刺激を受けたり視野を広げたり、色んなことにチャレンジして人生経験を積む価値は高いとは思う。

ただ、その一方で、全国の田舎にはそういうタイムリミットが迫っているということを理解して欲しい。


もちろん、主食である米を作る農家も同じこと。




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